お得意様よりパールネックレスのお仕立て直しのご依頼を承りました。
全部で3点。
一言で言えば「パールの糸通し」なのですが3点ともスキルが必要とされる内容でした。
まずは3.5〜4mmのベビーパールのブレスレット。

経年で糸が伸びてしまった状態でした。
パールとパールの間から糸が見え隠れ・・・。
留め金はこのままお使いになるということでしたので、糸を交換するだけのお直しになります。

BeforeとAfterの違いがあまりわからないか(汗)?
ベビーパールの糸通しの難しさは、パールの大きさに対してノット(結び目)が目立ってしまうこと。
通常より小さいノットにする工夫が必要です。
この技、慣れていないと難しいのよ・・・。
また、今回は二連でしたのでその辺りも難易度が高かったですね。
次はロングネックレスです。

これまたベビーです。長さは98cm、珠の数は272pcsありました。
こちらは留め金をFinoLinoのちょうちょにしたいというありがたいご依頼でした。
完成したのがこちら。

可愛い!ベビーパールにちょうちょ、可愛い!
ご依頼ありがとうございました。
このお直しの難しさは「ベビー」と「ロング」のダブル。
ブレスレットと同様ノットの大きさの工夫、そして珠の数。
272pcsの珠を新しい糸に通していくのですよ?気が遠くなりますね。
そこもスキルでカバー。さーっと糸に移し替えていく技があるんです〜♪
長いので引っ掛けやすくなり、糸が切れる心配もあります。
FinoLinoのちょうちょのロングネックレスは通常はオールノット仕立てにしていますが、
ベビーパールにオールノットは仕上がりがあまり美しくないので避けたいところ。
普通仕立てでなるべく丈夫にしたいけれど太い糸は使えません。
ノットが大きくなってしまうし、穴口が小さいので糸が通りません・・・。
ギリギリの太さの糸を使用し、ところどころにノットを入れて万が一糸が切れても
全部はバラバラにならないように仕立てました。
この「ところどころ」がまた肝心なの。
どこにノットを入れるかで仕上がりが変わります。
お直しについて熱く語っていたら長くなりました。
あと1点は後日に・・・。
FinoLinoのちょうちょのロングネックレスはこちら♪
