写実と装飾 福田平八郎×琳派 展

山種美術館まで「福田平八郎×琳派」展を観に行ってきました。

【特別展】没後50年記念 福田平八郎×琳派 - 山種美術館
1966年に日本初の日本画専門の美術館として開館。2009年渋谷区広尾に移転。近代・現代日本画を中心に、古画、浮世絵、油彩画、6点の重要文化財を含む約1800点を所蔵し、年5~6回の展覧会にて順次公開しています。創立者・山﨑種二の「美術を通...

今年は没後50年記念ということで、大阪や大分で大規模な回顧展が開かれていました。
東京の山種美術館では福田平八郎の画業をたどりつつ、
彼に影響を与えた琳派の作品も観られる展覧会を開催中!
訪れるのを楽しみにしていました。

ここからは個人の感想。
簡略化、単純化して描かれた作品はデザイン性が高く洗練されています。
ちょっと版画を思わせる。
(個人的には版画って洗練さが一段上がる気がしている・・・)
一見、モチーフを誇張したように見えるけれど、
対象をよく観察してその特徴を絶妙に簡略化して絵に落とし込んでいるように思います。

いいなと思ったのは「筍」「紅白餅」「漣」「採秋」などなど・・・。
どれもどこか可愛い♡と思ってしまう。
あ、「鮎」も可愛かったです。

色使いもとても素敵。
明るくはっとする色、淡い色、暗く渋い色、にじみによる美しいグラデーション。
(たらし込みって言うのかな?)
背景の色もよくよく考えられているんだろうな、と思いました。
主役が引き立つのはもちろんのこと、空気感というか?・・・が伝わってきます。

同じ画家の作品とは思えない「牡丹」。
初期の頃に描かれた作品で、当時は中国の宋・元の時代の画風に影響を受けていたそう。
全体的に淡く仄暗い色調に、精密に描かれた透明感のある繊細な牡丹の花びら。
その幽玄な雰囲気に包まれ、見ているうちにだんだん心地よくなっていく〜・・・。

第2章 琳派の世界 も見応え十分でした。
宗達、抱一、其一・・・琳派の名作品が並びます。
個人的には抱一の「秋草鶉図」(おしゃれ!)、
「月梅図」(枝!筆で一気に描いた感じ!)が好きです。
其一の「四季花鳥図」もため息が出るほどただただ美しい・・・。

第3章では近代・現代日本画にみる琳派的な造形 がテーマ。
気になった作品を挙げますと・・・。
速水御舟「秋茄子」(絶妙な色合い)、菱田春草(好き♡)「(月四題のうち)秋」(ソツがないわ〜)

できれば期間内にもう1回行きたいんですよねぇ・・・。
実はイヤホンを忘れまして、音声ガイドが聞けなかったんです。
それと併設のカフェで和菓子をいただきたかった・・・。
(時間がギリギリで願い叶わず)

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秋のアート鑑賞。
琳派を意識した(?)この日の装い。
金色っぽいスカート、エメラルドのペンダント、タヒチパールのピアス。

駒沢通りの銀杏はまだ黄緑色でした。
私のスカートの色は少々フライングぎみ・・・。