プロの仕事!老舗額縁屋さんのセンスのいい店主に会ったお話

今年の5月ごろ、大好きな画家でありイラストレーターさんの展示会にて
水彩画の作品を購入しました。
飾る場所は決めてあったものの、額装をしなくては・・・!と思いながら時が経ち、
ようやく飾ることができたのが先月。

なんでこんなに時間がかかったのか?
ずっと気にはなっていたのですが、なにせ額装なんて不慣れなことでして。
ポストカードを飾っている我が家のなんちゃってギャラリーみたいなわけには
いかないじゃないですか。

我が家のなんちゃってギャラリー

そこで額装をしてもらうべく何店舗か回ったのですよ。

隣駅の画材屋さんへ行ったら額の在庫が全然少なくて(泣)。
そこのおばさまに「100均にもいいのあるわよ〜」って。
確かに100均にも素敵な額はありますよ。
でもそうじゃなくてさ、大事な絵なんだからさ・・・。

都内の大きい画材屋さんに行って購入した絵を見せたら
「ポストカードサイズならこれしかないですね〜」って写真立てをいくつか見せられて。
そういうのを求めているんじゃないのよ(再泣)。
こちらのお店はやはり大きな油絵なんかの額装がメインなんでしょうかね。
そもそも絵はポストカードサイズじゃないし。

そして辿り着いたのが銀座の「誠美堂」さん。
3丁目にある小さなお店ですが老舗の額縁専門店だそうです。(後から知った 汗)

ふらりと店に入り、店主のおじさまに絵を見せて額縁を探していると伝えたところ、
絵を手にしながら店内を見て回ってくれました。
そして「これじゃない?この感じがしっくりくると思うな」と言って
白い木の額縁を選んでくれました。

私も一目でその額縁が気に入ったので
「それでお願いします!」と。(お手頃価格でよかった 笑)
おじさまはその場で額に合うように絵の端をカットしてきれいに収めてくれました。

これでようやく飾ることができました〜。

白い木のナチュラルな額縁が絵の雰囲気にとても合っています。
(右上にちょこっと見えているのは以前購入した同じ方の作品です)
さまざまな青と白が美しい雪山の風景。スキーヤーの赤いウェアがピンポイントで可愛い♡

実はこの絵を購入した日に誠美堂さんの前を通ったんです。
その時は時間がなくて「あぁ、こんなところに額縁屋さんがあるんだ」と
思った程度でした。
今思えばこの絵のための額縁は初めからここで待っていてくれたのかもしれませんね。

夫に一連の話をしたところ、一言。
「誠美堂のお父さん、プロの仕事ってそういうことだよね」

隣駅の小さな画材屋さん、都内の大きな画材屋さん、
それぞれニーズがあるのでしょうし、私の要望にはマッチしなかっただけなのだけど。
私の小さくても大切な絵と向き合って、額縁を探してくれた誠美堂の店主に感謝なのです。
次また額縁を探すことがあったら、迷うことなく誠美堂さんに行くもんね。

今回のブログは愚痴っぽく長くなりましたが。
私もジュエリーのひとつひとつ、お客様おひとりおひとりに向き合って
プロの仕事と言われなくては、と思った次第でございます。